新生児集中ケア認定看護師にはどんな役割と仕事があるのか

新生児

新生児集中ケア認定看護師の役割

NICU(新生児集中治療室)では、未熟児や先天性の病気をもった重症新生児に対する重症化の予防や発育促進のためのケアが不可欠です。

ハイリスク新生児の急性期のケアは小さなミスが幼い命を脅かすことにもなりかねないため、それに関わる看護師にも専門的な知識と高度な技術が必要になります。

新生児集中ケア認定看護師はこうした現場において、自ら最前線に立って高い専門性と高度な技術を提供する他、看護師の教育的立場を担うことが役割になります。

新生児の家族に対するケアも欠かすことができません。ハイリスク新生児を抱える家族のストレスや不安は大きく、少しでもそれらを緩和してあげることが必要です。

心理療法士や緩和ケア認定看護師などと協力しながら、新生児や家族にとって心の支えとなる存在となることも重要な役割です。

なお、近年は新生児死亡率は減少しているものの、ハイリスク新生児の発生数・発生率は増加しており、今後NICUの必要性はますます高まるものと予測されています。

新生児科医の不足も相まって、新生児集中ケア認定看護師の役割はますます重要になると思われます。

新生児集中ケア認定看護師の授業内容

共通科目(120時間)


共通科目では新生児集中ケアだけでなくすべての分野の認定看護師に共通する基本的な知識や技術を学びます。

「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献購読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」「対人関係」の8科目を履修します。

共通科目を通して認定看護師としての土台となる知識を学び、専門基礎科目や専門科目で得た知識を現場で活用できるようにするための能力を身につけます。

授業は講義形式だけでなく、グループワークを取り入れた参加型の授業が多く取り入れられています。

新生児集中ケア以外の分野の受講生とも交流する場面があるので、多角的な視点で自分が選んだ分野を見つめる機会にもなります。

専門基礎科目(120時間)

新生児集中ケアに必要な基本的な知識について学びます。

授業では「フィジカルアセスメント」「新生児の臨床薬理」「安全管理」「ハイリスク新生児の親の理解」「対人関係Ⅱ」などを履修します。


専門科目(135時間)


新生児集中ケアに必要な専門的な知識について学びます。

授業では「新生児集中ケア概論」「ハイリスク新生児の病態」「新生児集中ケア技術論」「新生児集中ケア方法」「新生児集中ケア指導」などを履修します。

演習(60時間)


新生児集中ケアに関する知識や技術を実践できるようにための技術演習の他、文献から得られた知見を発表するプレゼンテーション、具体的な事例を元にした新生児集中ケアについてのディスカッション、実習先で学んだことを報告するケースレポートなどを行います。

実習(180時間)


教育機関から離れて1ヶ月半程度、近隣の医療機関で実習をします。

実習ではNICU における初期ケア、極低出生体重児のケア、疾病新生児のケアをそれぞれ1事例ずつ経験します。

講義で学んだ知識や技術を実際の看護の場面でいかに実践できるかが問われます。

学内ケースレポート発表会(全学科合同)


講義や技術演習、実習先の医療機関で学んだことをすべての学科の学生に共有する発表会です。

自らの発表の準備や発表を通じて、学んだことを振り返りまとめることができる機会になるだけでなく、他の学生の発表から多くのことを学ぶ機会になります。

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