乳がん看護認定看護師の役割と実際の仕事内容を紹介

患者の相談にのる看護師

乳がん看護認定看護師の役割

乳がん患者は年々増加しており、日本国内で6万人を超えるといわれています。医療技術の進歩によって治療方法の選択肢は増えているものの、治療期間が長期化する傾向にあります。

また、乳がんの患者は乳がんそのものへの苦痛だけでなく、治療による身体的・心理的な負担が非常に大きいのが特徴です。

乳がん看護認定看護師はそうした患者に対して、治療方法を自ら選択できるように情報提供をすることをはじめとし、治療に伴う身体的・心理的な支援、術後のリハビリやリンパ浮腫予防のためのアドバイスなど、幅広い役割が求められます。

また、乳がんの治療では治療方法が変化していることもあり、入院期間は短くなる傾向にあります。

それによって、外来での看護の重要性が高まっており、乳がん看護外来などを通じて、患者やその家族のケアをする看護師の役割は重要になっています。

乳がん看護認定看護師は患者や家族にとって一番近い存在であることを活かし、患者の情報をチームカンファレンスに提示したり、患者の希望が治療方針に反映されるように働きかけたりする役割を担っています。

また、病棟看護師への指導や相談、実践を通じたケアなどを組織横断的に動くコーディネーターとしての役割も求められています。

乳がん看護認定看護師の授業内容

試験用紙

共通科目(105時間)


共通科目では乳がん看護だけでなくすべての分野の認定看護師に共通する基本的な知識や技術を学びます。「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献購読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」の7科目を履修します。

共通科目を通して認定看護師としての土台となる知識を学び、専門基礎科目や専門科目で得た知識を現場で活用できるようにするための能力を身につけます。授業は講義形式だけでなく、グループワークを取り入れた参加型の授業が多く取り入れられています。

乳がん看護以外の分野の受講生とも交流する場面があるので、多角的な視点で自分が選んだ分野を見つめる機会にもなります。

専門基礎科目(105時間)


乳がん看護に必要な基本的な知識について学びます。

授業では「腫瘍学概論」「臨床倫理」「がん患者・家族の心理過程を理解するための諸理論(ライフサイクル/ストレス・コーピング/危機理論)」「対象の主体的な取り組みを支援するための諸理論と方略(セルフケア/健康教育)」「社会福祉・社会資源・制度」などを履修します。

専門科目(150時間)


乳がん看護に必要な専門的な知識について学びます。

授業では「乳がん看護概論(乳がん患者・家族の特徴の理解)」「集学的治療を受ける乳がん患者の看護(手術・化学療法・放射線療法・内分泌療法)(副作用のケア、セルフケアの促進)」「乳がんサバイバーとその家族へのサポート(サバイバーシップ/サポートグループ)(ストレスマネジメント/代替・補完療法)(家族へのサポート)」「乳がんの専門的看護技術」などを履修します。

学内演習(30時間)


これまでの看護実践事例を振り返って理論的に分析する事例検討、他の看護師への教育・指導に関する演習、自己触診の指導方法について学びます。

臨地実習(225時間)

近隣の医療機関で1ヶ月半程度の実習をします。

実習では放射線、化学療法などの集学的治療を受ける受ける乳がん患者を受け持ち、専門的な援助を実施した上で、それをケースレポートとして報告します。講義で学んだ知識や技術を実際の看護の場面でいかに実践できるかが問われます。

学内ケースレポート発表会(全学科合同)


講義や技術演習、実習先の医療機関で学んだことをすべての学科の学生に共有する発表会です。

自らの発表の準備や発表を通じて、学んだことを振り返りまとめることができる機会になるだけでなく、他の学生の発表から多くのことを学ぶ機会になります。

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