慢性心不全看護認定看護師の役割と仕事内容

メモをとる看護師

慢性心不全看護認定看護師の役割

慢性心不全は増悪と寛解を繰り返す特徴があり、安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた生活調整およびセルフケア支援が大切となります。

慢性心不全看護認定看護師の役割は慢性心不全患者の心不全憎悪因子を評価・モニタリングすることで、心不全憎悪の回避・予防のためのケアを行う他、自己管理能力を高める支援をすることです。

具体的には憎悪因子となる「塩分の摂り過ぎ」「食べ過ぎ」「喫煙」について、それを制限するように患者を指導することがあげられます。

当然、それまでの食事習慣や生活習慣を変えることに抵抗を示す患者も多いため、ただ一方的に制限するだけではなく、治療に必要な食事や生活習慣を一緒になって考えていけることが大切です。

また、最近では慢性心不全を在宅で治療することも増えており、病棟だけでなく、在宅での療養を考慮した支援も必要になっています。

そのためには、訪問看護に関わる関係者との連携は欠かすことはできず、慢性心不全看護認定看護師がコーディネーターとなって在宅療養を支える動きも期待されています。

認定看護師の授業内容

共通科目(105+45時間)


共通科目では慢性心不全看護だけでなくすべての分野の認定看護師に共通する基本的な知識や技術を学びます。

「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献購読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」の7科目に加え、選択科目として「対人関係」「臨床薬理学」「医療安全管理」を履修します。

共通科目を通して認定看護師としての土台となる知識を学び、専門基礎科目や専門科目で得た知識を現場で活用できるようにするための能力を身につけます。

授業は講義形式だけでなく、グループワークを取り入れた参加型の授業が多く取り入れられています。慢性心不全看護以外の分野の受講生とも交流する場面があるので、多角的な視点で自分が選んだ分野を見つめる機会にもなります。

専門基礎科目(120時間)


慢性心不全看護に必要な基本的な知識について学びます。

授業では「心不全看護概論」「心不全の病態生理と診断および治療」「心不全患者の身体機能、認知・精神機能評価」「患者・家族、重要他者への理解と支援」などを履修します。

専門科目(150時間)


慢性心不全看護に必要な専門的な知識について学びます。

授業では「慢性心不全患者の症状マネジメント」「慢性心不全の療養生活の支援技術」「慢性心不全患者の急性憎悪に対する看護支援技術」などを履修します。

学内演習(60時間)


慢性心不全患者の身体・症状モニタリングや看護過程の展開方法について学びます。臨地実習で実践した看護実例を振り返り、それを報告するプレゼンテーションも行います。

臨地実習(180時間)


慢性心不全患者を受け持ち、看護計画の作成・実践・評価を行います。多職種恊働カンファレンスでは職種間の調整役を担うこと、及び看護師に対する指導・相談を行うことも求められます。

講義で学んだ知識や技術を実際の看護の場面でいかに実践できるかが問われます。

学内ケースレポート発表会(全学科合同)


講義や技術演習、実習先の医療機関で学んだことをすべての学科の学生に共有する発表会です。自らの発表の準備や発表を通じて、学んだことを振り返りまとめることができる機会になるだけでなく、他の学生の発表から多くのことを学ぶ機会になります。

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