認定看護師になるには?受験資格と受験方法・手順を徹底解説

メモをとる看護師

認定看護師とは

認定看護師とは「特定分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い護実践のできる看護師」のことで、日本看護協会が実施する認定審査に合格した看護師をいいます。2017年7月現在、認定看護師の登録者数は1万8728人となっています。

認定看護師の役割は、「実践・指導・相談」の3つとされています。

①実践:個人、家族および集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する
②指導:看護実践を通じて看護職に指導を行なう
③相談:看護職に対しコンサルテーションを行なう

認定看護師はこのような役割を担うため、特定分野における知識と熟練した技術をもつ必要があります。

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認定看護師の認定分野と認定人数

分野名 認定人数 求められる知識と技術
救急看護
(1997.6〜)
1205人
  • 救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施
  • 災害時における急性期の医療ニーズに対するケア
  • 危機状況にある患者・家族への早期的介入および支援
皮膚・排泄ケア
(1997.6〜)
2419人
  • 褥瘡などの創傷管理およびストーマ、失禁等の排泄管理
  • 患者・家族の自己管理およびセルフケア支援
集中ケア
(1999.6〜)
1169人
  • 生命の危機状態にある患者の病態変化を予測した重篤化の予防
  • 廃用症候群などの二次的合併症の予防および回復のための早期リハビリテーションの実施(体位調整、摂食嚥下訓練等)
緩和ケア
(1999.6〜)
2211人
  • 疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫などの苦痛症状の緩和
  • 患者・家族への喪失と悲嘆のケア
がん化学療法看護
(2001.8〜)
1530人
  • がん化学療法薬の安全な取り扱いと適切な投与管理
  • 副作用症状の緩和およびセルフケア支援
がん性疼痛看護
(1999.6〜)
768人
  • 痛みの総合的な評価と個別的ケア
  • 薬剤の適切な使用および疼痛緩和
訪問看護
(2006.7〜)
584人
  • 在宅療養者の主体性を尊重したセルフケア支援およびケースマネジメント看護技術の提供と管理
感染管理
(2001.8〜)
2744人
  • 医療関連感染サーベイランスの実践
  • 各施設の状況の評価と感染予防・管理システムの構築
糖尿病看護
(2002.8〜)
863人
  • 血糖パターンマネジメント、フットケア等の疾病管理および療養生活支援
不妊症看護
(2003.8〜)
171人
  • 生殖医療を受けるカップルへの必要な情報提供および自己決定の支援
新生児集中ケア
(2005.8〜)
390人
  • ハイリスク新生児の病態変化を予測した重篤化の予防
  • 生理学的安定と発育促進のためのケアおよび親子関係形成のための支援
透析看護
(2005.8〜)
240人
  • 安全かつ安楽な透析治療の管理
  • 長期療養生活におけるセルフケア支援および自己決定の支援
手術看護
(2005.8〜)
536人
  • 手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理等)
  • 周手術期(術前・中・後)における継続看護の実践
乳がん看護
(2006.7〜)
342人
  • 集学的治療を受ける患者のセルフケアおよび自己決定の支援
  • ボディイメージの変容による心理・社会的問題に対する支援
摂食・嚥下障害看護
(2006.7〜)
733人
  • 摂食・嚥下機能の評価および誤嚥性肺炎、窒息、栄養低下、脱水の予防
  • 適切かつ安全な摂食・嚥下訓練の選択および実施
小児救急看護
(2006.7〜)
266人
  • 救急時の子どもの病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施
  • 育児不安、虐待への対応と子どもと親の権利擁護
認知症看護
(2006.7〜)
1003人
  • 認知症の各期に応じた療養環境の調整およびケア体制の構築
  • 行動心理症状の緩和・予防
脳卒中リハビリテーション看護
(2010.6〜)
679人
  • 脳卒中患者の重篤化を予防するためのモニタリングとケア
  • 活動性維持・促進のための早期リハビリテーション
  • 急性期・回復期・維持期における生活再構築のための機能回復支援
がん放射線療法看護(2010.6) 254人
  • がん放射線治療に伴う副作用症状の予防、緩和およびセルフケア支援
  • 安全・安楽な治療環境の提供
慢性呼吸器疾患看護
(2012.6〜)
272人
  • 安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた呼吸器機能の評価及び呼吸管理
  • 呼吸機能維持・向上のための呼吸リハビリテーションの実施
  • 急性増悪予防のためのセルフケア支援
慢性心不全看護
(2012.6〜)
349人
  • 安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた生活調整及びセルフケア支援
  • 心不全増悪因子の評価およびモニタリング

(※認定人数は2017年7月14日時点)

認定看護師になるには

認定試験を受けるためには、看護師になってから5年以上の実務経験、そのうち3年以上は認定看護分野の研修があることに加え、看護系大学や日本看護協会などの教育機関が開講している、認定看護師の教育課程を修了する必要があります。

認定審査は日本看護協会が年に1回行なっており、5年ごとに看護実践や、自己研鑽の実績をまとめて、資格の更新審査を受ける必要があります。

受験の条件

1. 日本国の看護師免許を有すること。
2.看護師免許を取得後、通算5年以上実務研修をしていること。そのうち通算3年以上は特定の認定看護分野の実務研修をしていること。

STEP1:認定看護師教育機関に入学・修了

認定看護師教育機関に出願して入学検定をパスしたら、6か月以上(615時間以上)の専門教育課程を受講することになります。授業は通常昼間に行われるので、日勤で働くことはできなくなります。多くの人が休職あるいは長期出張扱いで、通学しています。

STEP2:認定審査(筆記試験)合格

認定看護師の認定審査は1年に1回、日本看護協会が実施しています。おおむね3月に受付を開始し、5月ごろに筆記試験が行われます。会場は宮城、東京、愛知、大阪、福岡の5会場です。

STEP3:認定看護師認定証交付・登録

審査に合格すれば認定料として5万円を振り込み、認定情報を登録すれば認定証が交付されます。認定証の有効期間は交付日から5年です。

取得後(5年ごとに更新)

認定看護師のレベルを保つために認定証の更新制度があります。認定を受けた専門看護師は、認定を受けてから5年ごとに更新審査を受ける必要があります。

認定看護師の資格をとると年収アップできる?

一万円札

認定看護師は一般の看護師よりも多くの知識や技術をもっていると判断されるため、給与は高めになります。

給与ではなく資格手当てというかたちで上乗せしてくれる場合もあります。

金額にして月額で1〜3万円程度、年収にして10〜30万程度は高くなります。

看護師の年収の平均が471万円(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)ですので、これが470〜500万程度になるようなイメージです。

ただし、どの医療機関でも同じように給料が上がるというわけではありません。

日本看護協会のアンケートでは63.9%のひとが、条件・給与処遇について「変化無し」と回答しているように、認定看護師の資格を得たとしても、給与が変わらない医療機関のほうが多いのが現状です。

また、給料に変化がなくても、「勤務時間内における認定看護分野での活動時間」は増加している(日本看護協会調べ)ことが多いので、時給換算すると資格取得前よりも低くなってしまうこともあるようです。

認定看護師の資格を評価してくれる医療機関を選ぶ

大学病院や国立病院など、専門性の高い医療を提供している職場では、認定看護師の資格を活かせる環境が整っていることも多くあります。

そういうところであれば活躍することができますし、結果的に評価が上がり、給与アップにもつながります。

また、医療機関によっては認定看護師がケアに当たった場合には診療報酬が加算される仕組みになっているところもあります。

それが認定看護師の手当てに跳ね返る場合もありますので、認定看護師の資格をとることで年収アップを目指すのであれば、認定看護師をきちんと評価してくれる医療機関を選ぶようにしましょう。

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