がん放射線療法看護認定看護師の役割と実際の仕事内容を紹介

メモをとる看護師

がん放射線療法看護認定看護師の役割

近年、機器や技術が急速に進歩により治療成績が向上したことで、がんの治療法に放射線療法を選択する患者が増えています。

しかし、他の治療法に比べると放射線療法に対する理解は十分とはいえず、患者やその家族が安心して治療を受けられる環境の整備が求められていました。

がん放射線療法看護認定看護師は放射線療法を受ける患者や家族の身体的・心理的・社会的問題をアセスメントするとともに、放射線療法の原理を理解した上で治療を完遂できるように支援する役割があります。

特に治療方法について、エビデンスに基づいた説明をすることは患者の不安軽減や意欲につなげることができるため、その役割は非常に大事です。

放射線療法では有害事象が起こり、治療の継続が困難になる場合もあります。そうしたときには患者の状態を的確に確認・把握し、医師と相談しながら適切な対応ができる、調整役としての役割もあります。

がん放射線療法認定看護師は2013年9月時点で138人が認定登録をしていますが、がん放射線療法を受ける患者の数が増加していることを考えれば、まだまだ十分な人数ではありません。これからさらに増えることが求められています。

がん放射線療法看護認定看護師の授業内容

■共通科目

共通科目ではがん放射線療法看護だけでなくすべての分野の認定看護師に共通する基本的な知識や技術を学びます。

「看護管理」「リーダーシップ」「文献検索・文献購読」「情報管理」「看護倫理」「指導」「相談」「対人関係」「臨床薬理学」「医療安全管理」の10科目を履修します。

共通科目を通して認定看護師としての土台となる知識を学び、専門基礎科目や専門科目で得た知識を現場で活用できるようにするための能力を身につけます。

授業は講義形式だけでなく、グループワークを取り入れた参加型の授業が多く取り入れられています。がん放射線療法看護以外の分野の受講生とも交流する場面があるので、多角的な視点で自分が選んだ分野を見つめる機会にもなります。

専門基礎科目(120時間)


がん放射線療法看護に必要な基本的な知識を習得します。

授業では「がん看護学総論」「がん放射線療法をうける患者・家族理解と介入のための諸理論」「腫瘍学概論」「がん放射線療法概論」「がん腫別の放射線療法と集学的治療への適用」「がんの医療学」などを履修します。

専門科目(135時間)


がん放射線療法看護に必要な専門的な知識を習得します。

授業では「治療完遂のための患者セルフケア支援」「がん放射線療法における安全管理」「有害事象の予防・緩和のための専門的看護<総論>」「有害事象の予防・緩和のための専門的看護<各論>」などを履修します。

学内演習(30時間)


施設内職員の放尃線防護に関する方策検討演習や患者や家族への説明を想定したロールプレイング、最新の放尃線治療を実施する施設見学などを行います。

臨地実習(225時間)


集学的治療に伴う外照尃治療の患者、密封小線源治療を受ける患者、緩和目的で放尃線治療を受ける患者のいずれかの患者を受け持ち、事例検討と看護プロセスをグループ間で共有します。

他にもカンファレンスや症例検討の場に参加して、実践的なスキルを磨きます。

学内ケースレポート発表会(全学科合同)


講義や技術演習、実習先の医療機関で学んだことをすべての学科の学生に共有する発表会です。

自らの発表の準備や発表を通じて、学んだことを振り返りまとめることができる機会になるだけでなく、他の学生の発表から多くのことを学ぶ機会になります。

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