介護老人保健施設(ろうけん)の役割と仕事内容を解説

話しかける看護師

介護老人保健施設(ろうけん)とは

介護老人保健施設(ろうけん)とは介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために支援する施設のことです。

看護・介護といったケアだけでなく、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供します。24時間365日運営しているのが特徴です。

似たような施設に特別養護老人ホームがありますが、特別養護老人ホームは基本的には終身に渡って援助することが目的となるのに対し、老健は施設から自宅に戻っても自立的に生活できるように支援することが目的になります。

老健では介護保険が適用されるひとのうち、病状が安定していて入院治療の必要がない要介護度1~5のひとが対象となり、医師や看護師、理学療法士、 作業療法士、 管理栄養士、支援相談員、ケアマネージャーなどの多くの職種のスタッフが連携してケアをします。

老健の看護師の仕事内容

病院勤務の看護師なら点滴など医療行為をする機会は多くありますが、老健で働く看護師の場合、医療行為を行うことはあまり多くありません。

利用者の健康管理が中心となり、バイタルチェック、じょくそうケア、服薬管理、口腔ケアなどを行います。容態が急変した場合医師への連絡や病院への付き添いなどもしますし、食事や入浴、トイレの介助などのような介護業務もあります。

介護職のスタッフよりも担当できる業務の範囲が広く、介護職にはできない仕事も多いため、老健では看護師は重宝されます。給料も看護職よりも高めに設定されています。

介護職が医療行為をしてしまうという現実

介護職は法的には医療行為はできません。だからこそ看護職が老健で勤務しているわけですが、実際は介護職が簡単な医療行為をしてしまうということは珍しいことではありません。

本人達や施設側はもちろん違法であることは分かっていますが、看護師の人数が十分でない以上は、看護師以外が医療行為をできないというのは無理がある訳です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、2012年4月の法改正で介護士による医療行為が研修を受けることを条件に一部解禁されました。たんの吸引(口腔内と鼻腔内・気管カニューレ内まで、咽頭内は禁止)と経管栄養(胃瘻・腸瘻・経鼻経管栄養からの注入)の2つです。

これにより、介護職の業務範囲は広がることになりましたが、それでも現場では必要な医療行為がたくさんあり、それを違法だと分かっていながらせざるをえない現状に変わりはありません。

看護師なら誰しも感じることかもしれませんが、研修を受けたとしても、医療に関する教育を受けていない介護職に医療行為を任せるのは危険なのです。

老健だけでなく、介護士と看護師が協働するする施設では必ずこうした問題は起きます。看護師は自ら医療行為を行うだけなく、自分がいないときにどうすべきか、介護士にどれだけ任せるか、という点も考えながら業務の取り組むことが必要になります。

介護老人保健施設(ろうけん)のメリットと魅力

・日勤のみで土日に休みをとりやすい
・看護だけでなく介護の経験もつめる
・多くの職種と連携するやりがいを味わえる

介護老人保健施設(老健=ろうけん)では基本的に夜勤はほとんどなく、土日も休みは取りやすいのが特徴です。

急性期病棟のように緊急対応も少ないので、残業やオンコールの頻度も少なめです。プライベートの時間も確保することができるのは老健で勤務するメリットになります。

もう一つのメリットは、看護だけでなく介護の経験も積める点です。介護職が看護師の仕事はできませんが、看護師は介護の仕事をすることはできるため、介護の専門スキルも身に付きます。

介護のスキルが身に付けば、選択できるキャリアの幅は広がりますし、将来的に自分が家族を介護する立場になったときもそのスキルを活かすことができます。

また、多くの職種と連携して仕事できることもメリットの一つです。老健では医師や看護師、理学療法士、 作業療法士、 管理栄養士、支援相談員、ケアマネージャーなどの多種多様な職種のひとたちが仕事に関わっています。

それぞれの専門性を活かしながら、患者に関わっていけることは、病院では味わうことのできないやりがいです。

介護老人保健施設(ろうけん)の悩みやデメリット

・病院で必要なスキルが身に付かない
・施設によっては勤務時間が長かったり、休みが取りずらい
・介護職との連携が難しい

老健では病院では日常的に行っている点滴や注射などの医療行為をする場面はあまり多くありません。

看護というよりは介護に関わる業務が多くなるので、介護のスキルが身に付く一方で、看護師としての知識や技術はあまり身に付きません。看護師としての専門性を追求したいひとにはデメリットになります。

また、施設によっては勤務時間が長かったり休みが取りずらいのはもう一つデメリットです。病院とは違い、老健では看護師の数が非常に少ないので、シフトを上手に組まないと休みがうまくとれなかったりします。休みが全くないということはないでしょうが、自分が希望する日に休みをとるのは難しいかもしれません。

もう一つのデメリットとしては介護職との連携が難しいという点です。介護施設における介護士と看護師の仕事の境界線は非常に曖昧で、本来違法であるはずの医療行為を介護士が行ってしまっているという実態があります。

その仕事の境界線が原因で、看護師と介護士がもめるということはよくあることで、看護師から見れば「医療の専門教育を受けていない看護師が口出ししないでほしい」となりますし、介護士から見れば「介護が専門じゃない看護師が介護に口出ししないでほしい」となります。

お互いが譲り合って、協力し合えばすむ話ではあるのですが、人間同士がすることですので、そううまくはいきません。患者さんとの関係構築よりも介護士との関係構築のほうが難しいと話す看護師も少なからずいるほどです。

介護老人保健施設(ろうけん)で転職を考えている方へ

介護老人保健施設(ろうけん)は職場によって給料や仕事のハードさ、人間関係などが全然違います。長く安心して働くためには、入職する前にしっかりと吟味して本当に働きやすい職場を見つけることが大事です。

そのためには転職サイトに登録し、プロのキャリアコンサルタントに相談しながら進めることが欠かせません。看護rooは好条件の求人が多く、キャリアコンサルタントの評判もよく、何より当サイトの利用者の口コミ評価が高くなっているので、転職を考えているならまずは会員登録して相談するのがおすすめです。もちろん完全無料です。

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